宅建の税・その他は、直近10回の試験で毎回8問出ています。問23・問24・問25の3問と、問46から問50の5問です。当サイトが数えると、問24は固定資産税か不動産取得税(5回ずつ)、問25は不動産鑑定評価か地価公示法(6回と4回)で、どちらか一方が出ていました。問23は、登録免許税4回・印紙税3回・譲渡所得2回・住宅ローン控除1回と、出る税が入れ替わっていました。
問46〜50は、住宅金融支援機構・景品表示法(表示規約を含む)・統計・土地・建物の5つで、直近10回とも、平成21年度以降の19回とも同じ並びでした。この記事では、年ごとの表で出方を示します。
この数字は、どうやって数えたのか
不動産適正取引推進機構が公開している宅建試験の問題(昭和63年度〜令和7年度の40回、2,000問)を、当サイトが1問ずつ読み、主な論点と副の論点に分けて数えました。分け方は当サイトの判断で、公式の分類ではありません。4回分200問を別の担当が読み直し、主な論点の一致は97.5%でした(食い違った問は直してから数えています)。
「主な論点」は、その問が全体として何を聞いているかで1つだけ決めたものです。「副の論点」は、1問の中に別の論点の肢が混ざっているときに、最大2つまで記録したものです。数えたのは問ごとの論点で、1問の中の4つの肢を1つずつ数えてはいません。直近10回は、令和7年度から平成30年度までの10回です(令和2年度と令和3年度は10月と12月の2回ずつ試験があったので、それぞれ2回と数えています)。
当サイトの集計では、税・その他は平成21年度以降の19回で毎回8問(問23〜問25、問46〜問50)でした。分野ごとの問数は公式に公表された内訳ではなく、当サイトが数えたものです。
問23・24・25には、年ごとに何が出たか
| 回 | 問23 | 問24 | 問25 |
|---|---|---|---|
| 令和7 | 登録免許税 | 固定資産税 | 鑑定評価 |
| 令和6 | 住宅ローン控除 | 不動産取得税 | 鑑定評価 |
| 令和5 | 印紙税 | 不動産取得税 | 鑑定評価 |
| 令和4 | 印紙税 | 固定資産税 | 地価公示 |
| 令和3(12月) | 登録免許税 | 固定資産税 | 地価公示 |
| 令和3(10月) | 譲渡所得 | 不動産取得税 | 鑑定評価 |
| 令和2(12月) | 登録免許税 | 固定資産税 | 地価公示 |
| 令和2(10月) | 印紙税 | 不動産取得税 | 鑑定評価 |
| 令和元 | 譲渡所得 | 固定資産税 | 地価公示 |
| 平成30 | 登録免許税 | 不動産取得税 | 鑑定評価 |
問24は地方税(都道府県・市町村の税)、問23は国の税、問25は土地の価格の決め方でした。平成21年度以降の19回まで広げても、問24は固定資産税9回・不動産取得税9回(平成21年度だけ印紙税)、問25は地価公示法10回・不動産鑑定評価9回でした。
問24と問25の組み合わせには、偏りがあったか
平成21年度以降の19回で、問24と問25の組み合わせを数えました。
| 問24 | 問25 | 回数 |
|---|---|---|
| 不動産取得税 | 鑑定評価 | 8回 |
| 固定資産税 | 地価公示 | 8回 |
| 固定資産税 | 鑑定評価 | 1回 |
| 不動産取得税 | 地価公示 | 1回 |
| 印紙税 | 地価公示 | 1回 |
不動産取得税と鑑定評価、固定資産税と地価公示の組み合わせが8回ずつで、ほとんどを占めていました。ただし令和7年度は固定資産税と鑑定評価の組み合わせで、この形どおりではありません。組み合わせの偏りは過去の事実で、次の試験でどちらが出るかを決める材料にはなりません。数から言えるのは、問24も問25も、2つのうちどちらかが出てきた、ということです。両方を勉強しておく理由になります。問24・問25の税や価格の論点が、前の回に出たあと次の回にも出たかを数えた結果は、前の回に出た論点は、次の回は出ないのかにあります。
問24の地方税は、どちらが出たか
問24は、不動産取得税(土地や建物を手に入れた人に都道府県がかける税)か、固定資産税(毎年1月1日の所有者に市町村がかける税)のどちらかでした。直近10回は5回ずつ、全40回では不動産取得税21問・固定資産税18問です。問いの形は、直近10回とも正しいものを選ぶ形でした。2つの税は、だれがかけるか・いつの所有者か・税率や軽減の数字を、不動産の税金の記事のように並べて覚えると、どちらが出ても対応できます。
問25の価格は、どちらが出たか
問25は、不動産鑑定評価基準(鑑定士が価格を求める方法)か、地価公示法(土地鑑定委員会が毎年、標準地の価格を公示する制度)のどちらかでした。直近10回は鑑定評価6回・地価公示4回、平成21年度以降の19回では地価公示10回・鑑定評価9回で、ほぼ半々です。全40回でも地価公示法21問・不動産鑑定評価20問でした。問いの形は、直近10回で誤っているものを選ぶ形が6回、正しいものを選ぶ形が4回です。どちらが出てもよいように、2つの制度を地価公示と鑑定評価の記事で並べて押さえます。
問23の国の税は、どれがどれだけ出たか
譲渡所得は全40回では21問と多いのですが、直近10回では2回でした(最後に主な論点として出たのは令和3年度の10月試験)。贈与税は平成27年度を最後に、主な論点としては出ていません。住宅ローン控除は令和6年度に出ましたが、その前は平成18年度でした。
問23は、出る税が入れ替わるので、どれか1つにしぼる勉強が合いません。登録免許税と印紙税は直近10回で合わせて7回なので、この2つの基本(何にかかるか、税率の軽減の要件)から入り、譲渡所得の特例へ広げる順番が、数の上では合っています。税の特例には適用の期限があるものがあるので、教材が令和8年度向けの版かを確かめます。
平成20年度以前は、税の問が多かった
全40回の数で見ると、譲渡所得・不動産取得税・地価公示法が21問ずつで、税・価格の論点の上位です。これは、平成20年度以前の21回では、税と価格の問が1回に4〜5問あったためです(平成21年度以降は3問)。譲渡所得は、その21回のうち17回で主な論点になっていました。
| 範囲 | 1回の税・価格の問 | 譲渡所得が出た回 |
|---|---|---|
| 平成20年度以前の21回 | 4〜5問 | 17回 |
| 平成21年度以降の19回 | 3問 | 4回 |
| 直近10回 | 3問 | 2回 |
古い過去問集で税の問を多く解くと、譲渡所得の比重を実際より大きく感じることがあります。直近の出方とあわせて見ます。
問46〜50は、毎回同じか
| 問 | 分野 | 聞かれた中身(令和5・6年度) | 全40回の主 |
|---|---|---|---|
| 問46 | 住宅金融支援機構 | 機構の業務 | 39問 |
| 問47 | 景品表示法・表示規約 | 広告の表示と表示規約 | 39問 |
| 問48 | 統計 | 地価公示・着工統計などの数字 | 38問 |
| 問49 | 土地(地形・災害) | 地盤・地形・擁壁など | 38問 |
| 問50 | 建物(構造・材料) | 建物の構造と材料 | 34問 |
聞かれた中身は、令和5年度と令和6年度の問題冊子で当サイトが確かめたものです。5つとも、直近10回と平成21年度以降の19回は、この並びのままでした。問いの形も、直近10回では問46・問49・問50が10回とも誤っているもの(「最も不適当なもの」を含む)を選ぶ形、問47が10回とも正しいものを選ぶ形でした。全40回で見ても、住宅金融支援機構と景品表示法は39回、統計と土地は38回出ています。
この5問は、登録講習を修了した人は解答が免除される範囲です(宅建業法施行規則8条の1号と5号。くわしくは宅建試験の5問免除)。免除のない人にとっては、毎回同じ5分野から5問が出る所です。統計の問は、公表された統計の数字を聞く形でした。数字は毎年変わるので、試験の年に公表された数字で覚えます。
8問の問いの形は、問番号ごとに決まっていたか
直近10回の税・その他8問を、問番号ごとに問いの形で数えました。
| 問 | 正しいものを選ぶ | 誤っているものを選ぶ |
|---|---|---|
| 問23 | 9回 | 1回 |
| 問24 | 10回 | 0回 |
| 問25 | 4回 | 6回 |
| 問46 | 0回 | 10回 |
| 問47 | 10回 | 0回 |
| 問48 | 9回 | 1回 |
| 問49 | 0回 | 10回 |
| 問50 | 0回 | 10回 |
問24と問47は10回とも正しいもの、問46・問49・問50は10回とも誤っているものを選ぶ形でした。問いの形は問題文の最後に書いてあるので、読み落とさないことが先です。そのうえで、「誤っているもの」の問では、4つの肢のうち3つが正しい文だということを意識して読みます。
この数字の使い方
税・その他の8問の問いの形は、直近10回で正しいものを選ぶ形が42問、誤っているものを選ぶ形が38問でした。個数問題は出ていません。
数から言えることをまとめると、次のとおりです。
- 問24・問25:2つのうちどちらかが出ていました。片方だけ勉強した場合、直近10回に当てはめると、問24は5回、問25は4〜6回が勉強していない側でした。
- 問23:4〜5種類の国税が入れ替わっていました。登録免許税と印紙税から入ります。
- 問46〜50:毎回同じ5分野でした。範囲が決まっているので、過去問で問われ方に慣れると点にしやすい所です。
税は分野ごとの勉強法を税・その他の勉強法にまとめています。数字を覚える所が多いので、間をあけて同じ表を書き出す復習が合います(復習の間隔の決め方)。税・その他の○✕は、宅建の5分○✕ドリルで続けて解けます。ほかの分野の数は、宅建の出題論点ランキングにまとめています。
今日からやること
- 問24の2つの税(固定資産税・不動産取得税)と、問25の2つ(鑑定評価・地価公示)を、両方とも教材で1周する。
- 問23は、登録免許税と印紙税の基本から始める。
- 教材が令和8年度向けの版かを確かめる(税の特例には期限があり、年度で変わるため)。
- 統計は、試験の年に公表された数字を確かめて覚える。
参考にした公式の情報(2026年10月確認)
- 一般財団法人 不動産適正取引推進機構(宅建試験の実施機関)
- 同「宅建試験の問題及び正解番号表」(昭和63年度〜令和7年度の問題と正解番号表のPDF。当サイトの集計の出典)
- 同「試験概要」(50問・四肢択一式、出題の根拠は試験を行う年度の4月1日現在施行の法令)
- 同「令和6年度 試験問題と正解番号表」、同「令和5年度 試験問題と正解番号表」(問46〜50で聞かれた中身)
- e-Gov法令検索「宅地建物取引業法施行規則」(第8条、第10条の14:登録講習修了者の一部免除)
働く人の法律試験ノート