行政書士の通信講座を比べる:8講座の費用・記述式の対策・質問・返金条件と、独学とどちらが合うか

行政書士の通信講座で買えるのは、何をどの順にやるかの道筋と、講義の説明と、分からない所を聞ける先です。勉強の時間は減りません。講義を見る時間のぶん、かえって増えます。講座を選ぶ前に、独学で止まりそうな理由が「順番を決められない」「本の説明だけでは分からない」「聞く先がない」のどれなのか、それとも「時間がとれない」なのかを分けてください。時間の問題は、講座では解決しません。

比べるときは、受講料だけでなく、講義の長さ、紙のテキストが付くか、記述式の対策があるか、質問できる回数、いつまで見られるか、返金やお祝い金の条件を同じ物差しで見ます。この記事では、8つの講座をこの項目で並べました。数字はすべて、2026年(令和8年)10月15日に各講座の公式サイトで確かめたものです。価格やキャンペーンは変わるので、申し込む前に公式ページで確かめてください。

11月8日の令和8年度試験を受ける人は、今から講座を足さないでください。手元の問題集の✕と△を解き直す時間のほうが、本番の点につながります。この記事は、令和9年度の試験を受ける人に向けて書いています。

独学と通信講座、自分にはどちらが合うか

行政書士試験は、年齢・学歴・国籍に関係なく受けられ、講座を受けることも条件ではありません。独学と講座利用で合格率を比べた公式の統計もありません。独学の難しさは中身より段取りにあり、どこまでやるか・どの順番でやるか・いつまでに何を終えるかを自分で決めることになります(行政書士試験を独学で受けるには)。通信講座は、この3つをカリキュラムとして用意してくれます。それに、講義、質問、答練(講座が作った練習問題)や模試の締め切りが付きます。

一方で、講座が代わりにやってくれないものがあります。行政法と民法の範囲を一通り学び、問題を何度も解き直す時間です。当サイトは、勉強の時間を「1単元にかかる時間×単元の数」で自分の数字として見積もる方法をすすめています(勉強時間の考え方)。講座を選んでも、この計算はそのまま残ります。

止まりやすい所ごとに、独学での手当てと、講座が役に立つかを並べました。

止まりやすい所独学での手当て講座は役に立つか
何から、どの順でやるか決められない行政法・民法から始め、1年を4つの時期に分ける役に立つ(カリキュラムがある)
法律の文章が初めてで、本だけでは分からない薄い入門書を先に1冊通す。条文を原文で読む役に立つ(講義と質問)。質問の回数を見る
記述式を何から練習すればよいか分からない条文の要件と効果を40字にまとめる型で、週に1〜2問書く講義や添削は、練習の相手になる
1人だと計画がすぐ崩れる週の時間を先に決め、遅れは調整日で直す答練や模試の締め切りがあれば、少し助けになる
勉強の時間そのものがとれない週の時間の組み方を見直す役に立たない(講義を見る時間が増える)
はじめの予算が少ない基本書・問題集・公式の無料の過去問で1万円前後この記事の講座は3万円前後から

講義を見る時間も、勉強の時間に入ります。たとえば、週に机で7時間とれる人が、アガルートの入門カリキュラム/ライト(豊村クラス、講義は合計約330時間)を等倍で見ると、その週の時間をすべて講義にあてても約47週かかります。スタディングのスタンダード(基本講座・過去問解法講座・記述式解法講座で合計約93時間)なら約13週です(どちらも当サイトの計算)。速く再生できる講座もありますが、講義のあとに問題を解き直す時間は短くなりません。講義の量が自分の週の時間に収まるかを、先に確かめてください。

記述式は、講座の添削を受けても、本試験でどう採点されるかは分かりません。センターは採点基準や部分点の付け方を公表していないからです。添削の点数は練習の目安として使い、書く型そのものは記述式の書き方で決めておくと、講座を使っても使わなくても練習の中身がぶれません。

迷うなら、まず2週間、基本書と分野別の過去問集で進めてみるのが当サイトのすすめです。行政法の1単元を読んですぐ問題を解き、かかった時間と、止まった所と理由をメモします。理由が上の表の1〜4行目なら講座を考え、5行目なら講座より先に時間の組み方を直します。予算に合わせた本の組み合わせは行政書士の参考書・問題集の選び方にまとめています。無料で講義の一部を試せる講座もあります(スタディングの無料登録、フォーサイトの体験講義、東京法経学院の1か月の無料体験受講など)。

この記事の比べ方:同じ項目を、公式に書いてある範囲で

並べたのは、令和9年度の試験を受ける人が申し込める通信講座のうち、公式サイトで受講料と中身を確かめられた8つです。比べる項目は、どの講座も同じです。

  • 受講料:税込。コースが多い講座は、はじめて学ぶ人向けの主なコースだけを載せました。キャンペーン価格は期限も書きます。
  • 講義:動画の長さの合計が公式に書いてあれば、その時間。なければ、書いてある範囲(回数や1回の長さ)。
  • テキスト:紙で届くか、画面で見るか。
  • 記述式の対策:講義・問題・添削のどれがあるか。
  • 問題演習:過去問・答練・模試。
  • 質問:できるか、何回までか。
  • 受講期間:いつまで見られるか、いつまで指導を受けられるか。
  • 返金・お祝い金:公式に書いてある条件のとおりに。
  • 公式の数字:合格率や合格者数。何を分母にした数字か、何年度かとセットで。

表の並びは、各講座の主なコースのうち、いちばん安いものの通常の受講料のおおよその順です。良い順ではなく、順位も付けていません。「確かめられず」と書いた所は、公式ページで見つけられなかった項目です。その講座にないという意味ではないので、気になる人は公式ページか問い合わせで確かめてください。

伊藤塾とオンスク.JPも調べましたが、表には入れていません。伊藤塾の2027年合格目標の行政書士合格講座は、確認した日に、受講料の金額を公式ページの文字で確かめられませんでした。オンスク.JPの行政書士TEPPAN通信講座は、公式ページの表記が「2026年試験対応」で、受講期間も2026年11月30日までとなっており、令和9年度向けの案内は出ていませんでした。

受講料と受講期間を比べる

講座コースと受講料(税込)受講期間
フォーサイトデジタルプラン29,800円、バリューセット1は66,800円、2は76,800円、3は94,800円(セットは送料別)2027年度の本試験の前日まで
スタディングミニマム34,980円、スタンダード54,000円(冊子付)、コンプリート69,400円(冊子付。11月30日までは58,400円)2027年11月30日まで
ユーキャン一括64,000円(分割は総計64,610円)標準6か月。足りない場合は翌年の試験月まで指導
東京法経学院新・最短合格講座の総合コース:講義データ付き149,100円、講義データなしの教材学習タイプ94,600円確かめられず
資格スクエア森Tの1年合格講座:テキストあり159,500円、なし148,500円2027年11月末まで
アガルート入門総合講義166,320円、入門カリキュラム/ライト205,920円、フル295,020円(期間限定10%引きの価格)公式の日程表に、入門総合講義の視聴期限「2027/11/30」
LECパーフェクトコース〈通信〉の一般価格245,000円(10月31日までは6万円引き)確かめられず
TACプレミアム本科生Plus(Web通信)275,000円(10月31日までは198,000円)。入会金10,000円が別に要る場合ありWebフォローは「いつでも・何度でも」とある。期限の日付は確かめられず

価格の幅は、3万円前後から20万円台まであります。安い講座は、動画と画面のテキストが中心です。高い講座は、講義の時間、紙の教材、答練・模試の回数、質問が厚くなります。どちらが得かではなく、自分が独学で止まりそうな所に、その講座の厚い部分が当たっているかで見ます。

価格の注意をまとめます。

  • フォーサイト:デジタルプランは「税込・送料無料」、バリューセットは「税込・送料別」と書かれています。コースごとの中身は、同じページのセット内容の一覧と比較表で食い違う所があります(直前対策講座・ペースメーカー答練講座など)。
  • スタディング:冊子の付かないペーパーレス版もあり、スタンダードは44,000円、コンプリートは59,400円(11月30日までは53,900円)です。ペーパーレス版の価格には、ページ上で「税込」の表記がありませんでした。
  • 東京法経学院:無料体験受講をした人は、総合コースを割引学費(講義データ付きで74,550円)で申し込めます。割引学費で申し込むと、下の合格お祝い金の額が変わります。
  • アガルート:割引前の価格は税抜で168,000円・208,000円・298,000円と書かれています。割引の販売期間は、公式ページの表示では「2027/10/13まで」です。
  • LEC:価格は、LECのサイトに載っている2027年合格目標の受講料表(PDF)によります。早期割引は11月以降も、割引額を下げて段階的に続くと書かれています。
  • TAC:TACの会員番号を持っていない人は、入会金10,000円が別にかかります。教室講座・ビデオブース講座も同じ価格で、DVD通信講座は308,000円(早割231,000円)です。

申し込んですぐに全部がそろうわけではありません。スタディングの2027年度版の講座は2026年10月から順に公開され、冊子のテキストは2027年3月上旬から順に発送される予定です。アガルートの日程表では、入門総合講義の民法・行政法・憲法・商法は2026年中に配信が始まり、基礎知識は2027年4月15日の配信予定です。

講義の長さとテキストの形を比べる

講座講義テキスト
フォーサイト1コマ最大15分。基礎講座は約53時間(2026年度試験対策の実績を当サイトで合計)デジタルプランは画面だけ。バリューセット2は冊子(基礎講座のテキスト8冊・問題集10冊など)とデジタル
スタディング基本講座約50時間(150回)。スタンダード以上は過去問解法講座約18時間・記述式解法講座約25時間も。1回20分前後WEBテキスト。冊子付は基本講座のテキストだけを紙で届ける(A5判・フルカラー)
ユーキャンテキストに連動した動画講義(1本平均6分)。本数・合計の時間は確かめられず紙のメインテキスト8冊、実戦問題集3冊ほか
東京法経学院講義データ(MP4)40個、各約2時間(合わせて約80時間)。教材学習タイプは講義データなし紙の教材(テキスト5冊、記述式解法マスターテキスト、過去問マスターDX、六法など)
資格スクエア合計約230時間の予定(基礎力完成講義が約180時間など)。1回は原則30分以内テキストありは紙(インプット用5冊・過去問集4冊)とPDF。なしはPDF(基礎知識のテキストは送付)
アガルート豊村クラスで、入門総合講義約209時間、ライト合計約330時間、フル合計約398時間(田島クラスは約172・約293・約361時間)製本テキストとデジタルブック
LEC全81回。1回の時間と合計は確かめられずテキストから過去問題集、合格六法まで受講料に含まれる。冊数は確かめられず
TAC全86回。基本講義などは1コマ150分、総合答練は180分基礎マスターテキスト・基本テキストなど。PDFでも見られる

講義の長さは、短いほど良い、長いほど良い、というものではありません。短い講義は、すき間時間に見やすいかわりに、分からない所は自分で本や条文に戻って補います。長い講義は説明が細かいかわりに、見る時間を週の計画に組み込む必要があります。スタディングの基本講座は2人の講師のクラスがあり、公式の表記は「約50時間×2クラス分」です。スタディングは、講座数や講義時間が変わる場合があると書いています。フォーサイトの約53時間は2026年度試験対策の実績で、2027年試験対策の数字は確かめられませんでした。

テキストの形は、勉強のしかたに合わせます。書き込みながら覚えたい人、机で本を開いて問題集と行き来したい人は、紙が届くコースを選びます。紙が付くコースは、同じ講座の画面だけのコースより高くなります(スタディングのスタンダードは10,000円、資格スクエアは11,000円の差)。スマホだけで進めたい人は、画面で読めるコースで足ります。

記述式の対策・問題演習・質問を比べる

行政書士試験の記述式は3問で、1問20点、合わせて60点でした(令和7年度の配点)。○✕や択一の練習だけでは、40字程度で書く形はほとんど練習できません。講座ごとに、記述式の対策の厚さはかなり違います。

講座記述式の対策問題演習(過去問・答練・模試)
フォーサイト直前対策講座〈記述問題対策編〉(テキストと講義動画)。バリューセット2・3のセット内容にある。添削は確かめられず過去問講座の問題集・再現問題、模擬試験2回分。バリューセット3はペースメーカー答練講座(基礎レベル3冊・本試験レベル4冊)
スタディングスタンダード以上に記述式解法講座(約25時間)と記述式対策問題集(PDF、14回分)。コンプリートは合格答練・合格模試の記述式をAIが添削スタンダード以上に問題集約1000問、過去問集約400問と13年分約675問。コンプリートは答練10回・模試1回。ミニマムはなし
ユーキャン公式ページに記述式の対策の記載は見つからず実戦問題集3冊、WEBテスト、添削7回(うち1回は総合実力診断テスト)。直前の模擬試験はオプション(料金は確かめられず)
東京法経学院記述式解法マスター講座(講義2巻)とそのテキスト過去問マスターDX、提出課題(添削付き)。総合コースは答練10回(ベストセレクト5回・科目別5回)と全国公開模試3回
資格スクエア記述式攻略講義(約6時間)。過去の記述式12年分(36問)をAIが添削(回数の制限なし)過去問集(20年分)、過去問アプリ(法令等の約3,000肢)、公開模試1回、「憲民行」実力測定模試1回
アガルートライト・フルに記述過去問解説講座(約14時間)。入門総合講義だけでは含まれないライト・フルに短答過去問解説講座(約85時間)、過去問は択一約530問・記述約50問、模擬試験
LEC確かめられず過去問題集は受講料に含まれる。答練・模試がコースに入るかは確かめられず
TAC記述対策講義。答練・模試の記述式はデジタル添削科目別答練、総合答練、全国公開模試(回数は確かめられず)

問題演習で見るのは、過去問を分野ごとに解けるかと、本番と同じ3時間の形で解く機会が何回あるかの2つです。分野ごとの過去問は、講義を見た単元をすぐに解いて思い出す練習になります。3時間の模試は、時間配分の練習と、初めて見る問題での力の確かめに使います。模試が少ない講座でも、各社の公開模試を別に受けたり、センターの公式サイトにある過去の問題で通し練習をしたりできます。

AIの添削は、出した答案にすぐ点数が返ってくる仕組みです。その点数は講座の基準によるもので、本試験の採点と同じとは限りません。正解例と見比べて、どの条文のどの要件が抜けたかを自分で1行に残すと、講座の外でも同じ練習を続けられます。

講座質問
フォーサイトデジタルプランは10回、バリューセット1〜3は回数の制限なし
スタディング講師への質問(Q&Aチケット30枚)はコンプリートに付く。ほかのコースは追加で買う(1枚2,000円から)。AIによる質問サポート(月200回)は全コース
ユーキャン1日3問まで(メールか郵送)
東京法経学院質問の制度は確かめられず
資格スクエアワンクリック質問は受講期間中に最大100回(質問の付かないプランの記載もある)
アガルートライトは50回まで、フルは100回まで。入門総合講義だけでは使えない
LEC「教えてチューター」。回数の制限なし
TAC質問の方法・回数は確かめられず。講師のオンラインホームルーム(Zoom)がある

質問は、法律の勉強が初めての人ほど回数を見る項目です。民法は範囲が広く、10回だと1周目で使い切ることもあります。答えを待つ間は、止まらずに次の単元へ進めておきます。

返金・お祝い金の条件は、どこを読むか

講座返金・お祝い金(公式の条件)
フォーサイトお祝い金:デジタルプラン5,000円、バリューセット1・2は10,000円(アンケートと顔写真付きの合格体験記)。バリューセット3は合格で受講料の50%の報奨金。不合格のとき:1・2は翌年のデジタルプラン無料、3は全額返金(条件は下)
スタディングお祝い金:2027年度に合格し、アンケートと合格体験談の両方を書くと10,000円分のデジタルギフト(2028年2月29日までに連絡)。返金の制度は確かめられず
ユーキャン教材が届いてから8日以内なら返品できる(返送料は自分で負担)。お祝い金の記載なし
東京法経学院総合コースだけ:2027年度に合格すると、一般学費で申し込んだ人は全額返金、割引学費の人は2万円(下の条件つき)
資格スクエアお祝い金1万円(令和9年度の合格者。合格体験記への協力などの条件)。返金の制度は、令和8年度と9年度の両方の試験を対策する人が対象
アガルート入門カリキュラム/フルだけ:合格すると、全額返金(税抜の価格)か、お祝い金5万円。ライトと入門総合講義は対象外
LEC確かめたページに記載なし
TAC確かめたページに記載なし

返金やお祝い金は、「合格したら」「不合格なら」の前に、条件を最後まで読む項目です。公式に書かれている条件を、そのまま並べます。

  • フォーサイト(不合格のとき):バリューセット1・2の「翌年のデジタルプラン無料」は、すべての確認テストで80点以上、学力テストを1回受けて受験者の上位50%に入る、試験結果通知書が発送されてから14日以内に出す、が条件です。バリューセット3の全額返金は、すべての確認テストで100点、学力テストで上位29%に入る、本試験で合格基準点の85%以上(合格基準点が180点なら153点以上)かつ基礎知識で24点以上、本人確認書類を受講期間内に・不合格の試験結果通知書を合格発表後14日以内に出す、が条件です。
  • フォーサイト(合格のとき・バリューセット3):報奨金の条件は、アンケートの提出と合格者インタビューへの出演の許諾です。インタビューは東京の本社スタジオで行い、交通費は自分で負担します。
  • アガルート(合格のとき):全額返金は、合格通知書のデータ、再現記述、合格体験記、合格者インタビューへの出演がすべて必要です。お祝い金5万円は、合格通知書のデータと合格体験記が必要で、源泉所得税5,105円を引いた44,895円をAmazonギフト券で受け取ります。氏名は公表され、あとで掲載をやめたいときは、受け取った額の返金と事務手数料30,000円(税別)がかかると書かれています。
  • 東京法経学院(合格のとき):合格お祝い金制度のページにある条件は、合格証の控えを見せる、合格者アンケートを書く、合格者座談会やインタビューに協力する(交通費は自分で負担)、が条件です。申請は原則として最終合格発表日から1か月の間で、過去に同じ講座を受けた人(再履修)は対象外です。
  • 教育訓練給付との関係:国の教育訓練給付(受講料の一部が戻る制度)の対象と公式ページに書かれていたのは、フォーサイトのバリューセット1〜3、アガルートの入門カリキュラム/フル、LECの対象コース、TACのプレミアム本科生Plusなどです。アガルートの合格特典は、この給付と一緒には使えません。給付を受けるには勤めていた期間などの条件があるので、各校の案内とハローワークで確かめてください。

お祝い金や返金は、講座を選ぶ決め手にしないほうが安全です。条件の多くは、合格体験記やインタビューで講座の宣伝に協力することです。全額返金も、確認テストや学力テストの条件を最後まで満たしていることが前提です。条件を満たす手間と、実名や顔写真が広告に出ることを受け入れられるかを、申し込む前に決めておきます。

公式の合格率・合格者数は、比べられるか

講座公式の数字何を数えた数字か
フォーサイト2025年度の合格率58.5%全額返金保証制度の確認テスト・学力テストの条件を満たした受講生のうち、受験番号を出した合格者で計算。全受講者の合格率ではないと注記あり
スタディング2025年度の合格報告者491名アンケートに協力した合格報告者の数(2026年4月時点)。合格率ではない
ユーキャン2015〜2024年の試験で合格者2,522名受講生アンケートの回答による(2025年8月時点)。合格率の掲載なし
東京法経学院確かめたページに記載なし―
資格スクエア講座の合格率・合格者数の記載なし講師個人の受験の記録などはある
アガルート令和7年度の合格者368名「アガルート有料講座受講生の実績」。合格率も載っているが、分母の説明は見つからず
LEC確かめたページに数字なし―
TAC合格実績は画像で掲載数字と条件を文字で確かめられず

数字の条件がばらばらなので、講座どうしを合格率で比べることはできません。たとえばフォーサイトの58.5%は、確認テストと学力テストの条件を満たした受講生が分母で、ページにも「全受講者の合格率や、受講による個人の合格確率を示すものではありません」と書かれています。アガルートは合格率も載せていますが、何人を分母にしたかの説明が見つからなかったので、この記事では数字を載せていません。合格者数の数字は、合格率ではありません。

試験全体の合格率は、センターの発表で、令和7年度は14.54%でした(受験者50,163人のうち合格者7,292人)。これは受験した人全員が分母です。講座の数字とこの数字を並べて「何倍」と読むのは、分母がちがうので当サイトはすすめません。試験全体の合格率の読み方は合格率の推移と読み方にまとめています。

どんな人に、どの形の講座が合うか

ここでは講座の順位ではなく、「独学で止まりそうな所」ごとに、その部分が厚い講座を挙げます。合う講座が複数ある場合は、受講料と、上の表の質問・テキストの欄で絞ります。

講義を聞いて順番を決めてもらいたい。予算は3〜7万円台

合う形:フォーサイトのデジタルプランとバリューセット、スタディング、ユーキャン。講義は1本が短めで、通勤中にスマホで見られます。フォーサイトのデジタルプランとスタディングのミニマムは、紙のテキストが付きません。合わない人:分からない所を何度も聞きたい人は、質問の欄を見てください。フォーサイトのデジタルプランは10回、スタディングはコンプリート以外は別料金、ユーキャンは1日3問までです。

法律の勉強が初めてで、細かい説明を長く聞きたい

合う形:アガルート(ライト約330時間、フル約398時間)、資格スクエア(約230時間の予定)、TAC(全86回・1コマ150分)。条文や判例の考え方まで講義で聞けます。合わない人:週の時間が少ない人。上で計算したとおり、講義だけで1年近くかかることがあります。講義を選ぶ前に、週に何時間とれるかと、講義の合計の時間を割り算しておきます。

紙のテキストで、机で勉強したい

合う形:フォーサイトのバリューセット、ユーキャン、東京法経学院、資格スクエアのテキストありプラン、アガルート、LEC、TAC。スタディングの冊子付は、基本講座のテキストだけが紙で、問題集は画面です。届く時期にも差があり、スタディングの冊子は2027年3月上旬から順に発送の予定です。合わない人:通勤中のスマホだけで進めたい人。紙の分だけ受講料が上がります。

記述式の練習の相手がほしい

合う形:記述式の講義がある講座(スタディングのスタンダード以上、フォーサイトのバリューセット2・3、アガルートのライト・フル、資格スクエア、東京法経学院、TAC)。答案の添削があるのは、スタディングのコンプリートと資格スクエア(どちらもAI)、TAC(答練・模試のデジタル添削)です。合わない人:まだ行政法・民法の1周目の途中の人。記述は条文の要件が頭に入ってからなので、早く講座を足しても書けない時期が続きます。

提出の締め切りや、本番の形の練習がほしい

合う形:答練や模試がコースに入っているTAC(科目別答練・総合答練・全国公開模試)、東京法経学院の総合コース(答練10回・全国公開模試3回)、フォーサイトのバリューセット3(ペースメーカー答練講座)、添削7回のユーキャン。合わない人:答練や模試を受けても、見直しの時間がとれない人。模試は、受けたあとの解き直しのほうに時間がかかります。締め切りだけがほしいなら、講座を選ぶ前に、独学に公開模試を足す形(教材の選び方の「予算2〜3万円」)と受講料を比べてください。

独学で進める

合う人:上の表の「止まりやすい所」の1〜4行目に当てはまらない人。何をどの順にやるかを自分で決めて、週ごとに見直せる人。大学や仕事で法律の文章に触れたことがある人。基本書1冊・問題集1冊・公式の無料の過去問で始められます。合わない人:2週間試して、何から手をつけるかで毎回止まる人。そのときは、講座を考える時期です。期間と週の時間から進め方の見通しを出すには、行政書士試験:自分に合う進め方を選ぶを使ってください。

申し込む前に、公式ページで確かめること

  • どの年度の試験向けのコースか(2027年・令和9年度向けと書いてあるか)。
  • 受講料の合計(入会金・送料・紙のテキストの追加料金を含めて)と、キャンペーンの期限。
  • 講義の合計の時間が、自分の週の時間に収まるか。無料の体験講義で、1回の長さと話し方を確かめる。
  • 記述式の対策が、講義・問題・添削のどこまで入っているか。
  • 質問の回数と、紙のテキストが届く時期。
  • 視聴・指導の期限が、令和9年度の試験の日まであるか。
  • 返金・お祝い金を考えるなら、その条件(確認テスト・体験記・インタビュー・写真)を受け入れられるか。

各講座の公式ページは次のとおりです。

今日からやること

  • 11月8日に受ける人:講座は足さず、今の問題集の✕と△を解き直す。
  • 令和9年度に受ける人:週に机で何時間とれるかを先に決める。講義の合計の時間がその中に入るかを割り算する。
  • 迷うなら、基本書と分野別の過去問集で2週間進め、1単元にかかった時間と、止まった所と理由をメモする。
  • 講座を考えるなら、止まった理由に当たる項目(講義・質問・紙・記述式・締め切り)が厚い講座を2つまで選び、無料の体験講義と公式ページの受講料の合計・期限を確かめる。

このサイトで次に読むなら、勉強時間の考え方がおすすめです。講座を使うかどうかに関係なく、必要な時間を自分の数字で見積もる方法を書いています。講座を使わずに始める人は、最初に紹介した独学の記事から読んでください。

参考にした公式の情報(2026年10月15日確認)

価格・キャンペーン・条件は、確認した日の公式ページの表示です。変わることがあるので、申し込む前に公式ページで確かめてください。

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