令和8年度行政書士試験の合格発表は、令和9年1月27日(水)午前9時からです。試験を行う行政書士試験研究センター(以下「センター」)が、合格した人の受験番号を発表します。見られる場所は、センターの事務所の掲示板と、センターのホームページです。ホームページには同じ日の午前中から載ります。
同じ日以降に、試験の正解なども公表されます。受験した人には全員(欠席した人などを除く)、合否通知書が届きます。これは得点・配点・合格基準点が書かれた圧着(あっちゃく)はがき(はがして中を読むはがき)です。合格した人には、令和9年2月12日(金)に合格証が簡易書留で送られる予定です。合格証は再発行できません。届いたら大切にしまってください。以下、当日の見方と、発表後にやることを順に説明します。
合格発表はいつ、どこで見られるか
令和8年度の試験案内には、「令和9年1月27日(水)午前9時から合格者の受験番号を当センター事務所の掲示板に公示します」とあります。公示(こうじ)とは、みんなが見られる形で発表することです。見られる場所は2つあります。
| 場所 | 時刻 | 注意 |
|---|---|---|
| センター事務所の掲示板(東京都千代田区) | 1月27日(水)午前9時から | 現地まで行く必要がある |
| センターのホームページ | 1月27日(水)の午前中に掲載が始まる | 混雑でつながりにくくなることがある |
ホームページは「午前中に掲載が始まる」とだけ書かれています。何時何分かは書かれていません。9時ちょうどにつながらなくても、少し時間をおいて開き直してください。
センターのFAQ(よくある質問)では、合格発表は「毎年1月第5週」とされています。前の年度(令和7年度試験)の発表は、令和8年1月28日でした。このときは合格者7,292名の受験番号が公示されました。
なお、FAQには「試験結果、合否、得点に関するお問合せには一切応じられません」とあります。電話で結果を聞くことはできません。自分の得点は、あとで届く合否通知書で確かめます。
発表の日までに用意しておくもの
- 受験票:試験案内には、受験票は「合格発表日(令和9年1月27日)まで大切に保管してください」とあります。発表では受験番号を見比べます。試験が終わっても捨てないでください。
- 問題用紙と自己採点の記録:正解が公表されたら、自分の答えと見比べて点を決めます。記述式に書いた文のメモがあれば、それも一緒に用意します。
- 申込みのときの住所に郵便が届くか:合否通知書と合格証は郵便で届きます。引っ越した人は届け出が要ります。センターの「各種届出」のページにある「氏名・住所等変更届」を使います(試験日程の記事)。
試験のあと発表までの過ごし方と、記述式の点の見積もり方は自己採点のしかたと発表までにやることにまとめています。
合否通知書には何が書かれているか
合否通知書は、圧着した郵便はがきです。欠席した人と、欠席あつかいになった人を除いて、受験した全員に送られます。FAQでは「圧着はがきにて合格発表日に受験者全員(欠席者及び欠席扱いとなった者を除く。)に送付します」とあります。試験案内では「合格発表後に…発送します」です。郵便なので、手元に届くのは発表日より後になります。
書かれているのは、合否、配点、合格基準点、得点の4つです(FAQ)。合格した人も、不合格だった人も、同じものが届きます。自分の得点と、その年度の合格基準点を並べて見られます。
令和8年度の配点と合格基準点は、まだ公表されていません。配点は合格発表のときに公表されます。つまり、ここで初めて正式な数字が分かります。令和7年度の基準は、法令等122点・基礎知識24点・全体180点でした。この基準の意味は合格点と足切りの仕組みで説明しています。
合否通知書をなくしたときは、再発行を頼めます。センターの「各種届出」のページによると、手数料は無料です。その年度の分のほか、過去3年度分まで出してもらえます。手順は次のとおりです。
まず、センターのサイトから「合否通知書再発行申請書」をダウンロードします。次に、返信用封筒を用意します。定型サイズの封筒に自分の住所・氏名を書き、110円分の切手を貼ります。この2つを、センターの試験課に郵送します。氏名が変わった人は、本人確認書類(運転免許証の写しなど)も入れます。不備がなければ、原則として届いてから10日以内に発送されます。
正解と配点は、いつ公表されるか
試験案内によると、令和8年度の試験問題は令和8年11月16日(月)以降に公表されます(著作権に関係するものを除く)。正解のほうは、「その正解等は、令和9年1月27日(水)の合格発表日以降に」センターのホームページで公表するとされています。
発表日までの自己採点は、民間の解答速報をもとにした見込みです。公式の正解で点を確かめられるのは、この日からです。
記述式について、過去の正解のページには「正解例」と字数が載っています。ただし採点基準(どの言葉に何点を配るか)は示されていません(令和3年度の正解ページで確認)。そこで、記述式に何点付いたかは引き算で見当をつけます。
やり方はこうです。まず、択一式・多肢選択式・基礎知識の点を、公式の正解で確かめます。それを合否通知書の得点から引くと、残りが記述式の点です。たとえば、たけしさんの合否通知書の得点が170点だったとします。記述式以外の点が公式の正解で130点だったなら、記述式は40点だったと分かります。自分の見積もりが甘かったか辛かったかが分かり、次に記述を書くときの物差しになります。
過去の年度の問題と正解は、センターの「過去の試験問題と正解」で見られます。令和2年度から令和7年度までの6年分です。使い方は過去問の記事で書いています。
合格証はいつ届き、なくしたらどうなるか
試験案内には、「合格者には令和9年2月12日(金)(予定)に合格証を簡易書留郵便で発送します」とあります。令和9年2月17日(水)を過ぎても届かず、不在通知もない場合は、センターに連絡します。簡易書留は、郵便局の人が手渡しする郵便です。留守のときは不在通知が入るので、それを見て受け取りの手配をします。
気をつけたいのは、合格証は再発行できないことです。なくしたり傷めたりしたときは、代わりに「合格証明書」を出してもらいます。出すのは、受験した都道府県の、行政書士試験の担当部署です。
愛知県で受験した人の場合、愛知県の行政手続情報案内では次のとおりです。
- 対象:行政書士試験の合格証をなくした、または破損した人(愛知県で受験した人に限る)
- 窓口:愛知県総務局総務部法務文書課(法規グループ、電話052-954-6023)
- 手数料:無料
- 必要なもの:申請書と、本人だと確かめられる書類。住所や氏名が合格時と変わった人は、それが分かる書類も。返信用封筒(長3封筒に宛先を書き、110円分の切手を貼ったもの)
- 標準処理期間(ふつう、手続きにかかる日数):5日
必要な書類は、人によって違うことがあるとされています。申請の前に窓口に確かめてください。ほかの都道府県で受験した人は、その都道府県の担当部署に問い合わせます。
合格していたら、発表後に何をするか
試験に合格しただけでは、まだ行政書士ではありません。行政書士法は、合格した人を「行政書士となる資格を有する」者としています(2条1号)。つまり「なれる人」になった、という意味です。実際に行政書士になるには、行政書士名簿への登録が要ります(6条1項)。登録の前に「行政書士」や、それとまぎらわしい名前を使うことはできません(19条の2第1項)。発表後の流れは次のとおりです。
- 合格証を受け取り、しまっておく:再発行できないので、原本は大切に保管します。
- 登録するか、いつするかを決める:2条の条文には、合格で得た資格の期限は書かれていません。すぐ登録するか、仕事や生活の都合を見て時期を選ぶかは、自分で決められます。
- 登録するなら、事務所を置く都道府県の行政書士会に問い合わせる:申請の書類は、その行政書士会を通して出します。同時に、その会に入会します。愛知県行政書士会の案内では、書類の申請から登録完了まで約2か月です。
登録の流れ、必要書類、愛知県での手順は合格後の登録の記事でくわしく書いています。登録後にどんな仕事ができ、どんな仕事がほかの士業の範囲かは、行政書士とはどんな資格かの記事で条文から整理しています。
不合格だったら、発表後に何をするか
合否通知書の得点と合格基準点は、次の年度の計画を立てる、いちばん確かな材料です。次の順で使います。
- どの基準に届かなかったかを確かめる:基準は法令等・基礎知識・全体の3つです。どれが足りなかったかで、次にやることは大きく変わります。基礎知識の足切り(そこだけで不合格になる最低点)だったのか。法令等の択一式が足りなかったのか。記述式の点が思ったより低かったのか。これを分けて考えます。
- 公式の正解で、形式ごとの失点を書き出す:5肢択一式・多肢選択式・記述式・基礎知識ごとに、何点落としたかを数えます。
- 次の年度の範囲を確かめる:試験は「試験を実施する日の属する年度の4月1日現在施行されている法令」から出ます。つまり、その年度の4月1日に効き目のある法律が範囲です。令和9年度試験なら、令和9年4月1日が基準日になります。たとえば行政書士法の、2026年5月21日に施行(法律が効き始めること)された改正です。これは令和8年度は範囲外でしたが、次の年度は範囲に入ります(行政書士法の改正の記事)。日程と基準日は、その年度の試験案内で確かめます。
- 残りの期間で計画を組み直す:次の試験も11月の第2日曜日です。1月末の発表から数えて、9か月あまりあります。これをどの科目にどう配るかを決めます(勉強スケジュールの記事)。
合格発表についての思い違い
- 「ホームページは9時ちょうどに出る」:9時からと書かれているのは、事務所の掲示板のほうです。ホームページは「午前中に掲載が始まる」とされ、時刻は示されていません。
- 「センターに電話すれば点数を教えてもらえる」:試験結果・合否・得点の問い合わせには応じないとされています。点数は合否通知書で確かめます。
- 「自己採点で180点を越えていれば合格」:基準点は補正(年度によって調整)されることがあります。令和8年度の配点・基準点は、発表のときに公表されます。また試験案内では、答案用紙の氏名・生年月日・受験番号が正しく書かれていないと採点できないとされています。マークもれも同じで、その場合は欠席者とみなされます。結果は発表で確かめてください。
- 「合格証はなくしても再発行してもらえる」:再発行はできません。代わりに、受験した都道府県で合格証明書を出してもらいます。
- 「合格したら、その日から行政書士」:行政書士になるのは、行政書士名簿に登録されてからです。
このサイトで次に読むなら、発表前の人には自己採点のしかたと発表までにやることがおすすめです。記述式の点を幅で見積もり、発表までの過ごし方を決める手順をまとめています。合格が分かった人は、合格後の登録の記事で登録までの段取りを確かめてください。
参考にした公式の情報(2026年10月確認)
- 行政書士試験研究センター「令和8年度 試験案内」(合格発表の日時と方法、ホームページ掲載、合否通知書、合格証の発送、試験問題・正解等の公表、受験票の保管)
- 行政書士試験研究センター「よくある質問(試験について)」(発表の時期、合否通知書の記載事項、問い合わせへの対応)
- 行政書士試験研究センター「各種届出」(合格証明書、合否通知書の再発行、合格後の登録)
- 行政書士試験研究センター「過去の試験問題と正解」(令和3年度の正解ページで記述式の正解例の示し方を確認)
- 行政書士試験研究センター「令和7年度 事業報告書」(PDF)(令和7年度試験の合格発表日と合格者数)
- 行政書士試験研究センター「試験の概要」(出題の基準日の一般的な定め)
- 愛知県「行政書士試験合格証明書の交付」
- 愛知県行政書士会「新規登録申請のご案内」(登録までの期間)
- e-Gov法令検索「行政書士法」(2条、6条、19条の2)
働く人の法律試験ノート