宅建試験の当日:持ち物・時間配分・解く順番(令和8年10月18日)

令和8年度の宅建試験(宅地建物取引士資格試験)は、10月18日(日)午後1時〜3時の2時間・50問です。登録講習修了者(5問免除の人)は午後1時10分〜3時の1時間50分・45問です。当日に気をつけることは、次の3つにまとめられます。

  1. 12時30分までに席に着く(修了者は12時40分まで)。試験中は途中で外に出られないので、トイレは入室の刻限までに済ませる。13時30分を過ぎて着くと入室できない。
  2. 筆記用具と時計は決まったものだけ。BかHBの鉛筆またはシャープペンシル(それ以外で解答すると無効)、プラスチック製消しゴム、時計の機能だけの腕時計。スマートウォッチと置時計は使えない。
  3. マークとは別に、自分の答えを問題冊子にも残す。機構が正解番号を出すのは11月25日の合格発表の日なので、それまでの自己採点はこの記録が頼りになる。ただし、問題冊子への書き込みと持ち帰りについては試験案内に書かれていないので、当日の説明に従う。

この記事は、試験を行う不動産適正取引推進機構(以下「機構」)の令和8年度の試験案内(インターネット申込用)とよくある質問をもとにしています。そのうえで、試験中の時間配分・解く順番・マークと見直しのしかたを、当サイトの目安として示します。

当日は何時に何があるのか

試験案内と機構のスケジュールのページに書かれた時刻を並べると、次のとおりです。

項目一般の受験者登録講習修了者
着席の刻限12:3012:40
試験時間13:00〜15:0013:10〜15:00
問題の数50問45問
遅刻の限度13:30を過ぎると入室できない同じ
  • 途中で出られない:注意事項の説明が始まってから試験が終わるまで、途中退出は禁止です。試験案内では、救急車による場合のほかに会場を出ると棄権として扱い、採点しないとされています。
  • トイレ:入室の刻限までに済ませるよう案内されています。2時間(修了者は1時間50分)、席を立てない前提で水分のとり方を考えておきます。
  • 体調が悪くなったら:試験監督員に申し出ます。
  • 受験票が手元にない:顔写真付きの身分証明書(運転免許証やマイナンバーカードなど)を持って、当日に会場の「相談係」で再発行を受けます。郵送での再発行はしていないので、早めに会場へ行きます。遅刻したときも、試験室へ行く前に相談係に寄るよう案内されています。

会場は自分では選べず、受験票(インターネットで申し込んだ人はマイページでも)に書かれた会場で受けます。日程全体や受験票が届かないときの問い合わせ先は宅建試験の日程の記事にまとめています。

持ち物と、机の上に置けるもの・置けないもの

機構のよくある質問は、試験当日の注意について「試験案内」の17と18を見るよう案内しています。決まりは年度によって変わることがあるとも書かれています。以下は令和8年度の試験案内(インターネット申込用)に書かれている内容です。郵送で申し込んだ人は、手元の試験案内でも確かめてください。

持っていくもの

  • 受験票:机の上に置きます。受験票に書き込むことはできません。
  • BかHBの鉛筆またはシャープペンシル:これ以外で解答すると無効になります。
  • プラスチック製の消しゴム:鉛筆やシャープペンシルに付いている消しゴムは、適さないとされています。
  • 腕時計:時刻を確かめる機能だけのものに限ります。電波時計は使えます。試験監督員から、机の上に置くよう指示されることがあります。

試験案内に試験室の時計についての記載はありません。時間配分は自分の腕時計で管理するつもりで準備します。

ほかに机に置けるもの

蛍光ペン・色鉛筆・ボールペン(どれも解答用紙のマークに使うと無効)、定規、鉛筆削り(使うときの音が小さいもの)、ティッシュ、ハンカチ、タオル、目薬、めがね、耳栓(電子製品でないもの。着けるときは監督員の指示に従う)などです。膝掛けとマスクも持ち込めます。帽子は、つばがまったくないものだけです。一覧にない物は使えません。試験案内は、例として筆箱を挙げています。

使えないもの・やってはいけないこと

  • スマートフォン・携帯電話・スマートウォッチ・イヤホンなど:アラームを切って電源を切り、配られる封筒に入れてのり付けし、決められた場所にしまいます。時計の代わりに使うことはできません。封筒に入れずに持っていると、不正行為とみなされます。
  • 置時計・タイマー・ストップウォッチ:動作音がする物があるため、一律に使えません。
  • 本・電卓などの計算機・ノートやメモ類:机に置くことも使うこともできません。自分で受験番号を印刷した紙も、メモ類に入ります。
  • 飲食とたばこ:試験室での飲食は原則として禁止で、試験室は禁煙です。ゴミは持ち帰ります。

不正行為をすると、受験の停止と退出を命じられます。宅建業法17条は、不正の手段で試験を受けた人について、都道府県知事が合格の決定を取り消したり、試験を受けることを禁止したりできると定めています(1項)。さらに、情状によって3年以内の期間、試験を受けられないものとすることもできます(3項)。電子機器の封筒の扱いは、うっかりでは済まないところです。

2時間で50問をどう配分するか(当サイトの目安)

単純に割ると、一般の受験者は120分÷50問で1問2.4分です。修了者は110分÷45問で、約2.4分です。ただ、最後までこのペースで解くと、マークの確かめや迷った問題に戻る時間が残りません。

そこで当サイトでは、最後の15分を見直しに残し、1問あたり約2.1分で解き進めることを目安にしています。一般の受験者は105分で50問、修了者は95分で45問です。公式に決まった配分ではありません。下の表は、この目安で時刻を割り振った例です。「解き終えた数」で書いているので、どの順番で解く人にも使えます。

開始から一般(13:00開始)修了者(13:10開始)
35分13:35に17問13:45に17問
70分14:10に33問14:20に33問
95分14:35に45問14:45に45問(解き終わり)
105分14:45に50問(解き終わり)―
最後の15分見直し見直し

腕時計で確かめるのは、この3〜4つの時刻だけにします。毎問ごとに時計を見ると、かえって落ち着きません。1つめの時刻で遅れていても、まだ取り戻せます。2つめの時刻で5分以上遅れていたら、迷う問題を後回しにする基準を厳しくします。

読むのが速い人は見直しを20分に、遅い人は10分にしてもかまいません。どちらが合うかは、試験までに公開されている過去の問題を一度、2時間通しで解いてみると分かります。1問の上限は3分を目安にします。3分たっても決められない問題は、いま考えられる答えをマークして印を付け、次へ進みます(印の付け方はあとで説明します)。

解く順番はどう選ぶか(3つの型)

解く順番に、公式の決まりや正解はありません。当サイトで考えられる型を3つ挙げます。どれを選んでも、上の時間の目安はそのまま使えます。

型よい点注意点
問1から順に解く迷わない。マークずれが起きにくい前半で詰まると後半が押す
宅建業法から解く点にしやすい分野で先に落ち着ける冊子を行き来するので番号ずれに注意
2周で解く即答できる問題を取りこぼさない2周目に戻る時間を残す管理がいる

問1から順に解く型

問題冊子の並びどおりに解きます。何から解くかを考えなくてよく、問題番号とマーク欄の番号が同じ順に進むので、マークずれが起きにくいのが強みです。弱いのは、前半の1問にこだわると、後ろの問題の時間が減ることです。この型を選ぶ人ほど、「1問3分で印を付けて次へ」の決まりを守ることが大事になります。

宅建業法から解く型

宅建業法は一つの法律にまとまっていて、「何日以内」「誰が」「書面で」といった具体的な決まりが問われる分野です。勉強を重ねてきた人にとっては、短い時間で答えを決めやすい分野です。ここを先に解いて点を固め、気持ちを落ち着けてから権利関係や法令上の制限に向かいます。

注意点が2つあります。1つめは、宅建業法の問題が冊子のどこに並ぶかは、公式には決まっていないことです。分野ごとの問題数も、機構は公表していません。過去の問題冊子で並びを見ておき、当日は冊子を開いたら、宅建業法の問題がどこから始まるかを最初に確かめます。2つめは、途中から解き始めるので、問題番号とマーク欄の番号がずれやすいことです。分野を移るたびに、番号を指でそろえてからマークします。

2周で解く型

1周目は、読んですぐ答えが決まる問題だけを解いてマークします。少しでも考え込みそうな問題は、印だけ付けて飛ばします。2周目で、飛ばした問題に戻ります。分かる問題を時間切れで落とすことがなくなるのが強みです。

ただし、飛ばした問題が多すぎると、2周目に時間が足りなくなります。1周目を何時までに終えるか(たとえば一般の受験者なら14時10分)を先に決めておきます。飛ばした問題のマーク欄は空けておくことになるので、あとで説明する「マークの抜け」を確かめる手順と組み合わせて使います。

登録講習修了者は、免除される5問(問46〜50)を解きません。修了者の問題は問1〜45です。どの型でも、最後の問題が45問目になることを頭に入れておきます。どの分野で何問落としてよいかを先に決めておくと、順番の型も選びやすくなります。その考え方は宅建試験の得点戦略で扱っています。

マークミスを防ぐにはどうするか

宅建試験の合格基準は「50問中◯点」という全体の点数で示され、分野ごとの基準点はありません。分かっていた問題をマークのずれで落とすのは、いちばんもったいない失点です。試験案内で確かめられる決まりは、次の2つです。

  • 解答はBかHBの鉛筆またはシャープペンシルで。蛍光ペン・色鉛筆・ボールペンでマークすると無効。
  • 消しゴムはプラスチック製のもの。

受験番号や氏名の書き方は、試験案内の当日の注意事項には書かれていません。試験の前に注意事項の説明があるので、その指示どおりに書き、解き始める前にもう一度見直します。そのうえで、当サイトがすすめるやり方は次のとおりです。

  1. 最後にまとめてマークしない:問題冊子に答えを書いておいて最後に一気に写すやり方は、時間切れになると全部を失います。1問ずつ、多くても見開きごとにマークします。
  2. 5問ごとに番号をそろえる:問5・問10・問15のような区切りで、問題番号とマーク欄の番号が合っているかを指で確かめます。ずれていても、5問分なら直す時間はかかりません。
  3. 飛ばした問題は、冊子とマーク欄の両方で分かるように:問題冊子の問題番号に大きく印を付けます。マーク欄を空けておく場合は、次の問題をマークするときに、空けた欄の次の欄に塗っているかを確かめます。飛ばしたあとの1問目が、いちばんずれやすいところです。
  4. 消すときはきれいに消す:答えを変えるときは、前のマークをプラスチック製の消しゴムで消してから塗り直します。
  5. 空欄で終わらせない:4つの選択肢から1つを選ぶ形なので、空欄のままでは点になりません。分からない問題も、最後には何か1つをマークします。

迷った問題には、どう印を付けるか

問題冊子への書き込みについて、試験案内の当日の注意事項には決まりが書かれていません。一方で、蛍光ペン・色鉛筆・ボールペンは机に置けるものとされ、解答用紙のマークに使うと無効とされています。ここでは問題冊子に書き込める前提で書きます。当日の説明で別の指示があれば、そちらに従ってください。

当サイトがすすめるのは、問題番号の横に、マークした番号と自信の度合いを一緒に書くやり方です。たとえば「3○」「2△」「4✕」のように書きます。

印意味見直しでの扱い
○根拠をもって選べた読み違いの確認だけ
△2つまで絞れて迷ったいちばん先に見直す
✕ほとんど分からない時間が余れば戻る

番号も書いておく理由は2つあります。1つは、見直しのときにマーク欄と照らし合わせて、マークのずれを見つけられることです。もう1つは、試験が終わったあとの自己採点の材料になることです。○△✕の付け方は、ふだんの演習で使う判定と同じにしておくと、本番でも迷いません(○・△・✕で理解を判定する記事)。

もう一つ印を付けておきたいのが、問題文の最後の問い方です。「正しいもの」を選ぶのか、「誤っているもの」を選ぶのか。そこに線を引いてから選択肢を読むと、逆の答えを選ぶ読み違いを減らせます。

見直しの15分は、どの順番で使うか

見直しは、点が増えやすい順に行います。当サイトの目安は次の順番です。

  1. マークの抜けとずれ(3分ほど):問題冊子に書いた番号とマーク欄を、頭から終わりまで照らし合わせます。空欄があれば、まず何か1つを塗ります。ここで見つかるミスは、そのまま1点になります。
  2. △の問題:2つまで絞れている問題は、考え直して答えが決まりやすい問題です。問い方(正しいもの・誤っているもの)を読み直し、絞った2つのどこが違うかだけを確かめます。
  3. ✕の問題:時間が残っていれば戻ります。選択肢のうち、はっきり違うと言えるものを消していき、残ったものから選びます。
  4. ○の問題は、解き直さない:根拠をもって選べた問題を考え直すと、迷いが生まれやすくなります。答えを変えるのは、問い方の読み違いや、数字・主語の見落としに気づいたときだけ、と決めておきます。

残り5分になったら、新しく考えるのはやめます。最後にもう一度、マーク欄に空欄がないかだけを確かめて終わります。

試験が終わったら、何をするか

機構が試験問題の正解番号を出すのは、合格発表の日(11月25日(水)午前9時30分)です。合格者の受験番号・合否判定基準と一緒に、機構のサイトに載ります。それまでに自分で点数を見積もるには、民間の解答速報と、自分が選んだ答えの記録が要ります。問題冊子に番号を書いておくのは、このためです。

問題冊子の扱いについて、試験案内には「試験当日欠席した方には、試験問題をお渡ししません。」とあります。受験した人が問題冊子を持ち帰れるかどうかは書かれていないので、当日の説明に従ってください。インターネットで申し込んだ人は、マイページで得点と、各問で選んだ番号の一覧を見られる予定です。試験案内では11月26日(木)から(予定)、機構のスケジュールのページでは「合格発表日以降(日時未定)」とされています。郵送で申し込んだ人は対象外で、どちらにしても発表より前には見られません。発表までの自己採点には、自分の記録を使うことになります。

  • 受験票は捨てずに保管します(試験案内は「保管必須」としています)。
  • 試験問題や解答の内容についての問い合わせには、機構は答えないとしています。
  • 解答速報を見比べる手順と、点数ごとの発表までの過ごし方は、宅建試験の自己採点の記事にまとめています。

行政書士試験もあわせて受ける人は、11月8日(日)が試験日です。3週間しかないので、自己採点はその日のうちに済ませ、翌日からは行政書士試験の準備に戻るくらいの区切りがよいでしょう。行政書士試験の当日の決まりは、時間・持ち物・机に置けるものが宅建とはかなり違います。行政書士試験の当日の記事で別に確かめてください。

試験までに決めておくこと

試験室ではメモを見られません。次のことは、試験の前に決めて頭に入れておきます。

  • 解く順番の型(順に解く/宅建業法から/2周で)。
  • 時計を見る3〜4つの時刻と、見直しに残す分数。
  • 1問の上限(3分など)と、迷ったときの印(番号と○△✕)。
  • 持ち物:受験票、BかHBの鉛筆またはシャープペンシル、プラスチック製消しゴム、時計の機能だけの腕時計(アラームは切る)。
  • 12時30分(修了者は12時40分)の着席から逆算した、家を出る時刻。

型と時間の目安は、本番で初めて使うより、一度試してから使うほうが安心です。機構のサイトで公開されている過去の問題冊子を1年分、2時間通しで解いてみてください。そのとき、番号と○△✕の書き込みと、見直しの順番まで本番と同じにしておくと、当日の動きがそのまま練習になります。

このサイトで次に読むなら、自己採点の記事です。試験が終わった直後に何をそろえればよいかを、先に知っておけます。

参考にした公式の情報(2026年10月確認)